一月の行事:初詣・松の内・七草がゆ・鏡開き・成人の日

新年を寿ぐ、日本の一月行事

一年の幕開けとなる一月は、心新たに祈りを捧げ、身体を整える行事が多く伝わる月。古来より日本人は年神様を迎え、豊かな実りと家内安全を祈りながら、新たな季節への準備を整えてきました。料亭でも、年の初めにふさわしい清々しい味わいを大切にし、新春の文化を料理に映し出しております。

1、初詣とは ― 新春を祈り清めるはじまりの儀

「初詣(はつもうで)」は、新年に神社や寺院へ参拝し、一年の無病息災・商売繁盛・家内安全を祈る日本の代表的な行事です。起源は「年籠り」といわれ、大晦日から元日にかけて氏神(うじがみ)神社へこもり、新しい一年を迎える風習だと言われています。
現代では、家族や友人と共に願いを込めて手を合わせる大切な時間として定着しています。料亭における新春のおもてなしにも、初詣と同じく一年の実りを祈る心が息づいています。

2、七草がゆとは ― 無病息災を願う日本の食文化

毎年1月7日にいただく「七草がゆ」。春の七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)を刻んだお粥は、早春の生命力をいただき、無病息災を願う伝統食です。
お正月のごちそうで疲れた胃をいたわり、体を整える知恵としても親しまれてきました。

3、松の内 ― 年神様をお迎えする神聖な期間

「松の内」は門松やしめ飾りを飾り、年神様をお迎えしている期間のこと。地域により期間は異なりますが、一般的には1月7日までとされます。
年神様が滞在するとされる期間は、家々に清らかな気が満ち、凛とした新年の空気が漂います。この季節には門松をしつらえ、晴れやかな心でお客様をお迎えいたします。

4、鏡開きとは ― 神への感謝を形にする行事

「鏡開き」は、年神様へ供えた鏡餅を下げ、感謝をもっていただく行事です。丸い餅には円満や長寿の願いが込められ、割るのではなく「開く」と表現するのは、縁起を損なわないように表現しています。
鏡開きで作られるお汁粉や雑煮には、神様から授かった力をいただく意味があり、一年の無病息災を祈る温かな食文化です。料亭でも、この季節ならではのやわらかな餅を白みそ仕立てのお椀にてご用意いたします。

5、成人の日とは ― 新たな門出を寿ぐ、日本のハレの日

「成人の日」は、毎年一月の第2月曜日に祝われる、日本の伝統的な通過儀礼のひとつです。
20歳を迎えた若者が大人として社会へ踏み出す節目であり、かつては元服に由来する儀礼が簡略化され、現代の形へと受け継がれてきました。

2022年から成人年齢が18歳に引き下げられましたが、まだ多くの市町村の成人式は20歳を基準として開催されています。

晴れ着に身を包んだ新成人が集う姿は、新春の華やぎを象徴する光景。その門出を祝い、家族で食卓を囲む風習も多く見られます。

料亭では、人生の節目を祝う「ハレの日」を大切にし、縁起の良い食材や祝い会席、記念の振袖姿を美しく残すフォトプランをご用意しております。成人を迎える皆さまの未来が明るく実り豊かなものでありますよう、心よりお祝い申し上げます。