1.お食い初めの儀式:全体の流れと準備
お食い初めの儀式は、赤ちゃんに食べ物を口元に運ぶ「養い親」を中心に進められます。
① 儀式の流れ
- 全員着席:お膳を前に養い親が赤ちゃんを抱きかかえて座ります。
- 儀式の開始:養い親が、祝箸を使ってお祝い膳の料理を赤ちゃんの口元に運びます。
- 歯固めの儀式:食事の真似の後に、歯固め石を使った儀式を行います。
- 記念撮影:儀式が終わったら、全員でお祝い膳を囲んで食事を楽しみ、記念写真を撮りましょう。
② 準備するもの
- お祝い膳:一汁三菜を基本とした縁起の良い料理。
- 赤ちゃん用のお膳と食器:漆器や木製のものが正式とされます。
- 祝箸:柳の木でできた、両端が細くなっているお祝い用の箸。
- 歯固め石:丈夫な歯が生えることを願う石。


2. 知っておきたい「食べさせる順番」と「作法」
お食い初めには、料理を口元に運ぶ順番に決まった作法があります。これを「三度食べ」といいます。


基本的な順番(これを3回繰り返します)
この「ご飯→汁物→ご飯→魚又は煮物→ご飯→吸物→ご飯」の順番を、それぞれ一口ずつ3回繰り返します。
ご飯→汁物→ご飯の合間に副菜を入れて3回繰り返したあとに歯固めの義を行います。
お食い初めの儀式は、赤ちゃんの機嫌や体調に左右されやすいものです。もし赤ちゃんがぐずってしまったり、泣き出してしまったりしても、焦る必要はありません。無理に儀式を続けず、途中で中断して授乳や休憩を挟むなど、赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう。最も重要なのは、形式にこだわることではなく、ご家族が赤ちゃんの成長を心からお祝いし、温かい時間を共有することです。
3. 箸役(養い親)の選び方と役割
お食い初めの儀式で、赤ちゃんに食事の真似をさせる人のことを「箸役」または「養い親」と呼びます。
誰が務める?
- 年長者:長寿にあやかるという意味で、一般的にその場にいる祖父母などの中で一番の年長者が務めます。
- 性別:男の子の赤ちゃんには男性が、女の子の赤ちゃんには女性が務めるのが正式な習わしです。
4. 歯固めの儀式:作法と意味
お食い初めの儀式の中でも特に大切なのが「歯固めの儀式」です。
作法
- 石に箸を触れる:用意した歯固め石に祝箸の先を優しく当てます。
- 赤ちゃんの歯茎へ:その箸先を赤ちゃんの歯茎に優しくちょんと当ててあげます。
意味
「石のように固く丈夫な歯が生えますように」という願いが込められています。また、赤ちゃんの健やかな成長と長寿を祈る大切な儀式でもあります。
5. 自宅で?お店で?:お食い初めを成功させるヒント
- 自宅で行う場合:料理の準備や片付けは大変ですが、赤ちゃんが慣れた場所でリラックスして儀式を行えるメリットがあります。
- お店で行う場合:ホテルや料亭の「お食い初めプラン」を利用すれば、本格的なお祝い膳が用意され、準備や片付けの心配がありません。個室を選べば、周囲を気にせずゆっくりと過ごせます。






料亭でのお食い初めは、準備や片付けの心配がなく、ご家族だけの特別な時間を過ごすのに最適です。
泣き声も気にならないプライベートな空間
「赤ちゃんが泣き出したらどうしよう」と不安に思う方も多いですが、料亭の多くは個室を用意しています。周囲を気にすることなく、赤ちゃんが泣いても大丈夫。ご家族水入らずで、心ゆくまでお祝いの時間を楽しめます。
忘れられない一枚を、美しいロケーションで
お食い初めは、家族にとって一生に一度の大切な記念日です。日本庭園を望む絶好のロケーションであれば、食事の後に庭を背景にした記念写真を撮影するのも素敵です。また、専門の写真室が併設されていれば、プロの手で家族の最高の笑顔を写真に残すこともできます。プロのサービスを活かして、記憶にも記録にも残る素晴らしい一日を演出しましょう。