自分たちらしい、温かみ溢れる結婚式がしたいと思っていました。お互いの実家が遠いため、飛行機や電車で来てくれる親族やゲストが多く、日常から離れて、おいしいものを食べてゆっくりとくつろいでほしい、というのが結婚式への一番の願いでした。
そんな私たちが選んだのが、隅田川のほとりにひっそりと佇む高級料亭、つきじ治作です。遠方からのアクセスが良い東京の中心で、門をくぐると「とても静かだな」と感じました。料亭という非日常のなかに、どこかなつかしいおばあちゃん家にいるような安らぎを感じ、温かいほうじ茶のおもてなしに、ここにみんなをお招きしたい!!と思いました。
衣装を決めるだけで丸2ヶ月もかかるほどじっくり派の私たちは、通常より早く打合せをはじめさせて頂きました。プランナーさんはじめ、治作スタッフさんと提携店のプロの皆さんは、迷える私たちに一つ一つ丁寧にご提案くださり、温かく直前までサポートしてくださいました。
お蔭さまで、当日は安心して、結婚式、披露宴を迎えることができました。挙式は親族だけの時間にしたかったので、赤坂氷川神社へ移動して執り行いました。大きな銀杏の御神木がちょうど色づき、歴史の深い厳かな神社で、緊張したお式は、ずっと心に刻まれています。披露宴まで時間にゆとりがあるスケジュールでしたが、親族控室の畳部屋を終日使わせて頂き、私たちもお気に入りの袴と白無垢衣装のまま、親族と一緒にゆっくり過ごすことができました。
和にこだわった一日でしたが、司会者さんのご提案で、新婦が中座して色打掛に着替えた後、新婦父をサプライズで呼び出し、バージンロードさながら手を繋いで再入場をしました。父と手を繋いだのはいつ以来だったでしょう。新婦父から新郎への「お手渡し」は和婚では味わえない感動がありました。新郎は、一足先に大好きな姪っ子ちゃん達に囲まれて入場し、満面の笑みで待っていてくれました。再入場の演出は、結果、ゲストの皆さまへのサプライズにもなったかなと思います。樽酒の鏡開きや、米俵へ入刃の儀式も、和やかにわぃわぃと過ぎ、後半は司会者さんによる、ゲストへのサプライズインタビューをして頂きました。新郎新婦、お互いに初耳な話が面白く、ゲストからの言葉にこれまで愛されてきた有難さを実感することができました。
披露宴は終始とても和やかで、賑やかで、みんなが笑顔で、良い雰囲気の素晴らしい宴となりました。後日、沢山のゲストたちから、「良い式だったね」「ごはんがおいしかった」と言って頂けて、とてもうれしかったです。出席者たちはもちろんのこと、ひとえに蔭ながら支えて下さった治作の皆さま、提携会社の皆さまのお蔭です。当日は他の挙式の方々の姿を見ることもなく、私たちだけの空間と感じさせてくださったご配慮には驚きました。
最後に、会場をお迷いの方へ。
私たちは、つきじ治作に両家顔合わせからずっとお世話になり、一年間、通うのが毎回とても楽しみでした。結婚して、家族になってもなお、時折訪れたいと思える会場で、ぜひ素敵なお式を挙げられますように。