料亭での接待マナー完全ガイド①―予約・店選び・手土産の心得

【1】接待に料亭を選ぶ理由

大切なお取引先との会食は、ビジネスを円滑に進める上で重要な時間です。なかでも料亭は、静かな個室と行き届いたおもてなしで、相手に誠意と敬意を伝えることができる特別な空間。四季折々の会席料理や落ち着いた雰囲気は、格式を重んじるお客様にも安心してご招待いただけます。

料亭なら、お車の手配やお土産物のご用意など通常のレストランでは行っていないサービスなどが充実しているのもうれしいポイントです。

【2】予約のポイント

接待の目的と人数を明確にし、早めの予約が基本です。料亭というと一見様お断りのイメージがありますが、現在ではそういったお店も少なく、ネット予約が可能なお店が多いのでホームページを見てみましょう。

相手の食の好みやアレルギー、宗教上の制限などを事前に確認しておくとスマートです。お客様がお好きで、どうしても必要なお飲み物などは事前に在庫を確認し、用意をお願いすることも忘れずに。初めて利用する場合は下見を行い、お客様をお待ちする場所、座席の位置やトイレの場所を把握して、当日の進行を店側に相談しておくと当日がスムーズ。下見予約が可能なお店も多いです。

お客様を上座にご案内できるよう、席順の希望は予約時に伝えましょう。「ゲスト〇名、ホスト〇名」と伝えておけば、そのようにセッティングしていただけます。

【3】店選びのコツ

接待では、料理の質だけでなく「雰囲気」「アクセス」「サービス」の3点が重要です。料亭の個室なら、周囲を気にせずゆっくりと会話を楽しめ、重要な商談にも最適。話題に繋がるような景色、文化的背景があるとお話も盛り上がるかもしれません。お客様の年代や立場に合わせて、モダンな和空間か伝統的な純和風かを選ぶと印象がより良くなります。

お客様に楽しんでいただきたくて、このお店を選んだという想いが伝わると素敵ですね。

【4】手土産の用意

接待の印象をさらに高めるのが、心のこもった手土産です。季節の和菓子や老舗の逸品など、2,000〜5,000円程度の品が一般的。渡すタイミングは会食の終わり際が好印象です。商品選びに悩んだ際には、そのお店で販売しているもの、秘書室などに相談をすれば、人気の商品やおすすめなどを教えてくれるかもしれません。

【まとめ】

料亭での接待は、格式と温かみを兼ね備えた日本ならではのおもてなしです。静かな個室、心配りの行き届いた仲居のサービス、そして四季を映す会席料理が、企業の品格を自然と伝えます。送迎や手土産など細部まで心を配り、信頼を深めるひとときをお過ごしください。

銀座の奥座敷 老舗料亭つきじ治作とは

築地に佇む老舗高級料亭「つきじ治作」昭和6年創業。800坪の広大な敷地に滝が流れ、150匹もの錦鯉が優雅に泳ぐ池泉座視鑑賞式庭園を有する、都会の喧騒を忘れる別世界。春夏秋冬、季節の移ろいを全部屋から鑑賞できます。様々な設え、贅沢な建物の中で格別なひとときをお過ごしいただけます。
政財界をはじめとする多くの賓客に愛され続け、特に門外不出の名物【水たき】は、専任の職人“水たき番”が一子相伝で受け継ぐ逸品として高く評価されています。

館内には、創業者・本多次作が名工に焼かせた高さ2m超の焼き物土瓶や、三菱財閥創業者・岩崎家ゆかりの建物など、時代を超えた美と格式が息づきます。個室で味わう料理と、言葉を交わさずとも心が伝わる“料亭のおもてなし”。特別な接待や記念日、大切な方との会食にふさわしい、上質な時間をお届けいたします。